トップページ > 転職する医師のための医師実態調査「都道府県別の平等主義が医師の偏在をもたらした」

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転職する医師のための医師実態調査

  • 「都道府県別の平等主義が医師の偏在をもたらした」

都道府県別人口と人口変化率を見ると、人口変化率が2倍以上であるのは、埼玉県、千葉県、神奈川県の東京近郊地域で、現在の医師の少ない都道府県と一致します。

つまり、問題は、1970年代以降、東京一極集中により東京周辺の埼玉県、千葉県、神奈川県の各県の人口が急増したことです。

当時の予測を前提として将来の医師の地域別の必要数を考えれば、東京国や東海・近畿地方に医科大学を増設するもしくは、既存の医学部の定員増大をすることが合理的な政策であったといえます。

しかし実際には、医学部のない県がなくなるように全国に均等に医学部を設置する政策がとられました。

東京都と京都府以外の大都市の道府県では、他の都県の医学部を卒業した医師が入ってきているように見えます。

ただし、重要な需要要素である人口を考えると、その規模は首都圏近郊の県では全く不十分であるといえます。

このように、都道府県別で見ると、医師数についてはそこにどのような歴史の医学部がいくつあるかということが大きく関連しています。

ただし、首都圏近郊の県の人口増加に対して医学部増設といった形で対応はしておらず、また医師の移動による人口あたりの医師数の均等化も実現してはいません。

つまり、予想を立てていたにもかかわらず、その予想に沿った形の施策は実行されず、代わりに都道府県別の平等主義が今日の医師の偏在をもたらしたといえます。

<続く>

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<2018年10月>
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