トップページ > 転職する医師のための医師実態調査「医師はどのようなところで働いているのか」

当サイトは転職する際に改めて考える、「日本のお医者さんとはどういう環境にいるのか」という疑問に答えていきたいと思います。読者の皆さんのお役に立てば幸いです。

転職する医師のための医師実態調査

  • 「医師はどのようなところで働いているのか」

厚生労働省は二年ごとに、医師の年齢・性別・勤務形態などを調査(「医師・歯科医師・薬剤師調査」)して、結果を公表しています。

調査結果では、全国に医師は29万5,049人おり、その勤務形態ごとの比率を示しています。

最も多いのは、一般病院で働いているもので45%程度の比率です。

「病院の開設者または法人の代表者」に分類されるものは医師全体の2.1%です。

一方、診療所で働いているものは、35%程度です。

このうちの四分の三、医師全体の26.2%が「診療所の開設者または法人の代表者」であり、「診療所の開業医」です。

また、診療所の勤務医は全体の8.2%です。

大学病院で働いている医師は全体の28.1%を占めますが、この中には医師になりたての研修医から診療・教育・研究の責任者である大学教授まで幅広いです。

少数ではありますが、医療機関以外に勤務する医師も全体の5%程度存在します。

最も多いのは、病理学や分子生物学といった基礎研究や医学以外の研究をしている研究者であり、厚生労働省や地方自治体、保健所などに勤務したり、産業医といって、職場の労働衛生環境を管理する仕事をしている人もいます。

また、医療機関ではなく、福祉施設を中心として勤務している医師もいます。

無職の医師も0.8%いますが、医師免許は取得すると一生涯有効であるため、75歳以上の高齢者もこの調査の対象となっています。

無職の医師の多くは、引退した高齢医師です。

大学病院も含めれば、日本の医師の六割以上は病院に勤めています。

病院を自分で開業しているという医師は全体の2%程度とごく少数なので、「日本の医師の六割は病院に勤務している」といえます。

開業医は病院・診療所合わせて28.3%であり、「日本の医師の三割は開業医である」といえます。

病院の勤務医と開業医が二大勢力で日本の医師の約9割を占めています。

勤務先によりますがが、通常のサラリーマンや公務員とそれほど変わらない病院の勤務医と自営業ともいえる開業医とは勤務形態は大きく異なります。

診療所に勤務している医師も全体の8.2%いますが、これらは実際には共同で経営に参画している場合や、親子で開業していて、そのうち開業医の地位を継承するものも多いです。

したがって、勤務医といっても病院勤務医とはかなり性格を異にする医師も多いため、一概に勤務医・開業医の区別を同様にあてはめるのは難しいです。

このように、医師といっても勤務医や開業医、勤務先も大学病院から小さな診療所まで幅広いです。

こうした違いによってライフスタイルや考え方には当然差が生じてきます。

<続く>

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