トップページ > 転職する医師のための医師実態調査「日本の病院・病床の二重性」

当サイトは転職する際に改めて考える、「日本のお医者さんとはどういう環境にいるのか」という疑問に答えていきたいと思います。読者の皆さんのお役に立てば幸いです。

転職する医師のための医師実態調査

  • 「日本の病院・病床の二重性」

日本の病院は、アメリ力ともイギリスとも異なります。

第一に、日本の病院は、アメU力のように所有と経営が分離していません。

日本の場合は、開業医が自ら建設したものも多いです。日本では、20床以上の病床を有する医療施設を「病院」とよび、20床未満の病床しかない施設を「診療所」とよびます。

「病院」については施設数で全体の七割が、「診療所」では九割以上が開業医により所有されています。

つまり、日本の医師であれば、だれでも病床を所有できます。

しかしながら、病院側から見ると、病床は閉鎖的です。

病院は、医師の人数さえ確保できれば、アメリカのように外部の開業医に病院を開放することは一般的ではありません。

つまり、病院内部で雇用されている医師だけが病院施設や病床を利用できる権限があります。

こうした、日本の病院・病床の二重性は、専門家集団である日本の医師の特徴と整合的な関係にあります。

つまり、専門家である日本の医師は、自らの専門性を生かすためにも、独自の病院を持つ必要がありました。

しかし、欧米とは異なり、日本には十分な病院施設は存在していなかったという歴史的経緯があります。

日本の病院がアメリカやイギリスと異なるもう一つの点。それは、社会資本としての病院が十分存在していなかったという社会インフラの不足があります。

この点について、次回以降、日本の病院の歴史を海外の事例と比較しながら見てみましょう。

<続く>

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<2018年10月>
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